Al Zorah Resort

Ajman, UAE / アラブ首長国連邦、アジュマーン
2013

This project is located in Ajman U.A.E. along the Persian Gulf, a resort hotel of 250 guest rooms. The site, directly facing the beach along the length of about 250m, is elongated with a depth of approximately 300m. The circular route along the outer perimeter of the site by electric carts achieves the short-time connection between the guest rooms and the common facilities: the hotel reception, the restaurants, the spa and the beach. This unique resort hotel is created through the master plan which maximizes the site environment along the beach and the design of the comfortable spaces by the structural rationality and property.

本計画は、ペルシア湾に面するAl Zorah Resort Projectの一角に位置する、客室数250室の五ツ星リゾートホテルである。敷地は、約250mを直接ビーチに面し、約300mの奥行きがある四角い形状をしている。我々は、この奥行きのある広い敷地で、海から遠い客室の魅力とは何か?また海への眺望は確保出来るのか?客室からフロント、レストラン、スパ、ビーチまでの長い距離をどのように移動させるか等、この奥行きのある敷地のデメリットを克服するためのデザインを提案した。
客室ユニットは、敷地外周部に沿って海に向かって扇状に配置され、中央のコートヤードにアプローチ側からビーチに向かって連続したカスケード状の水景を設け、海から遠いロケーションであっても海との連続感が得られることを意図した配置計画とした。水景はビーチに向かってカスケード状に下がり10mの敷地高低差を解消すると共に、プール、デッキ、レストラン等を配置し、賑わいのある空間とした。
全客室は海に向かって配置し、6層から1層まで高さを変化させることにより、密度の異なる3つのゾーンをつくり出し、客室タイプに応じたゾーニングを行った。客室の約2割をメゾネットタイプとし、吹抜けのある開放的な空間とし、またプライバシーを保ちながら両側の開口部から採光、通風を確保できる計画とした。各客室からメインフロント、レストラン、スパ、ビーチ等への長い動線を克服するため、敷地外周部に構内通路を設け、電動カートによる巡回ルートを確保した。
構造は、施工品質品質が高く、工期短縮も図れるというメリットから、均一な筒状の形をしたプレキャストコンクリートユニットによる積層工法を提案した。構造的な合理性、求められる客室タイプの違い、またユニット同士に挟まれた空間の有効利用を十分に考慮しながらユニットを積み重ねていくことで、単調ではない様々な空間を創り出している。また、ユニットを雛壇上に積み上げていくことで出来るユニット下部の大きな空間を吹き抜けのアトリウムとして利用し、ホテルのエントランスロビーやレストランなどの諸室を配置した。
このようにビーチに面する敷地条件を生かした配置計画、また構造上の合理性や特性を生かした空間を創ることにより、他に類の無い快適なリゾートホテルを創りだしている。